日本語 English

Nagasaki Peace-preneur Forum Powered by One Young World 2026

私たちは、
平和に貢献できるか?

武力や威圧による秩序形成が、再び現実的な選択肢として語られています。「力」が優先される影で対話や国際法は後回しにされ、世界は「勝敗」や「善悪」といった単純な物語へと分断されつつあります。こうした不安定な情勢は、国際協調を前提とする経済活動やサプライチェーンをも脅かし、長期的な視点に基づく議論を困難にしています。

しかし歴史を振り返れば、深刻な対立を動かしてきたのは、立場を超えた粘り強い対話でした。対話は決して理想論ではありません。異なる利害や考えを持つ者どうしが向き合い、時間をかけて信頼を積み重ねることで現実を動かしてきた、最も実効的な「社会のインフラ」です。いま失われつつあるのは、困難な状況下でも対話を続けようとする姿勢や想像力ではないでしょうか。

世界の
ヤングリーダーが集まる
国際カンファレンスを、
今年も長崎で開催します。

Nagasaki Peace-preneur Forum(NPPF)は、被爆地・長崎を舞台に、Peace(平和)とEntrepreneur(起業家精神)を掛け合わせた「Peace-preneur(ピースプレナー)」を育てるための国際フォーラムです。

長崎は、多様な文化が交わると同時に、武力の極限がもたらす惨禍を経験した地でもあります。この歴史は、力による秩序がいかに大きな犠牲を生むかを今も問い続けています。長崎が築いてきた「平和ブランド」の本質は、被害を伝えるだけでなく、対話を支える人材や制度、国際的な協力関係を「社会の仕組み」として育ててきた点にあります。長崎はいま、この平和を支える基盤を次代へ繋ぐ、大きな節目に立っています。

2026テーマ「力の時代に、対話を」

NPPF2026は、こうした背景を土台にした国際フォーラムです。対話を一時的な理想ではなく、変化の激しい時代に新たな価値を生み出す力として捉え直します。武力による均衡が語られる現代において、法や国際ルールが果たすべき役割を、歴史と現状の両面から考えます。

学生、研究者、アクティビストに加え、経済の最前線に立つ実務家や企業家が「社会の当事者」として立場を超えて集います。被爆者に代わって未来への責任を担う「地球市民」を育て、分断の時代に信頼と協力を再構築する具体的な行動へと繋げます。平和と企業家精神をあわせ持つ「ピースプレナー」たちと共に、長崎から未来の秩序を世界へ発信します。

Overview

日程
2026年5月22日(金)-24日(日)
会場
長崎ブリックホール
参加者
国内外300名
※DAY1の国際会議場で開催のプログラムについては市民参加自由
言語
英語(通訳あり)/⽇本語
主催
OYW長崎協議会
協力
OYW Japan

Program

DAY0:出会い、つながる

19:00‒21:00

前夜祭

DAY1:揺さぶられる、考える

09:00‒09:30

開会式/オリエンテーション

09:45‒10:45

基調講演

基調講演「脆弱な時代における対話の重要性」
岩切 正一郎(ICU-国際基督教大学-学長)

国際秩序が揺らぎ、分断が加速する「脆弱な時代」。この困難な現代において、私たちは他者とどう向き合うべきでしょうか。国際基督教大学(ICU)の岩切学長をお迎えし、文学やリベラルアーツの深い知見から、対立を超えて心を通わせる「対話」の真の価値について語っていただきます。次世代を担う若者たちへ向けた、フォーラムの幕開けとなる重要なメッセージです。

11:00‒12:00

選択プログラム①

【ダイアログ】
戦地における対話の重要性:榛澤 祥子(ICRC駐日代表部代表)
世界で武力衝突が絶えない今、最も過酷な「戦地」の最前線ではどのような対話が行われているのでしょうか。赤十字国際委員会(ICRC)の榛澤氏をお迎えし、中立・公平・独立の原則のもと、敵味方の区別なく命を救うための交渉や、極限状態におけるコミュニケーションのリアルを紐解きます。平時の私たちにも通じる「対話の力」を探求するダイアログです。

【トークセッション】
争いや分断の時代のビジネス:笹木 隆之(株式会社TBM CMO)他
気候変動や資源不足などの環境課題は、時に新たな争いや分断の火種となります。環境配慮型素材で世界を変える革新的な事業を展開する株式会社TBMの笹木氏らが登壇し、利益の追求と社会課題の解決を両立させる「これからのビジネス」のあり方を議論します。官民の枠を超え、サステナブルな経済活動を通じて平和な社会を構築する、実践的なトークセッションです。

【ダイアログ】
核軍縮と分断:樋川 和子(RECNA副センター長)
核兵器を巡る国際情勢は、核保有国と非保有国、同盟国間の分断によりかつてなく複雑化しています。外交官としての豊富な実務経験を持ち、長崎大学RECNAで教鞭をとる樋川氏とともに、核軍縮の現在地を読み解きます。国家間の対立構造を乗り越え、被爆地・長崎から核兵器のない世界へと歩みを進めるための、現実的かつ希望ある対話の道筋を探ります。

12:00‒13:30

昼休憩

13:30‒14:30

選択プログラム②

【ダイアログ】
分断の時代に人道支援をどう伝えるか:佐野 愛(国境なき医師団日本 広報部イベント担当)
遠く離れた紛争地の人道危機を、私たちはどうすれば「自分事」として捉えられるでしょうか。国境なき医師団(MSF)の広報として、現地のリアルな声を日本社会へ届ける佐野氏をお迎えします。無関心や先入観といった「分断」を乗り越え、支援の輪を広げるためのコミュニケーションの工夫や事例を共有。参加者とともに心を動かす「伝え方」のヒントを探求します。

【トークセッション】
分断時代におけるAIの在り方:徳井 直生(株式会社 Qosmo 代表取締役)
テクノロジーの急速な進化は生活を豊かにする一方で、フェイクニュースやエコーチェンバーなど、新たな分断を生み出す要因にもなっています。AIを用いた表現や創造性の拡張を追求する株式会社Qosmoの徳井氏らを迎え、テクノロジーと社会の健全な関係性を議論します。AIを対立の道具にするのではなく、対話や共感を促進する架け橋としてどう活用すべきかを考えます。

【ワークショップ】
国境と分断をまたぐワークショップ:宋銀庭&金敬黙(Social Gallery KYEUM)
政治的な対立や国境の壁が立ちはだかる時、アートや文化はそれを乗り越える柔らかな力となります。アジアの社会課題に対し、文化的なアプローチで向き合う「Social Gallery KYEUM」による実践的なワークショップです。参加者自身が手を動かし、語り合う体験を通じて、国境を越えた他者との接点を見つけ出し、新しい連帯の形を共に模索します。

15:00‒16:00

選択プログラム③

【トークセッション】
ピースプレナーになるための条件:田口 一成(ボーダレス・ジャパン代表)中村 涼香(進行)
社会課題をビジネスで解決するソーシャルビジネスのパイオニア、ボーダレス・ジャパンの田口氏を迎え、平和の担い手「ピースプレナー」に必要なマインドセットを深掘りします。進行は、自らも核兵器廃絶に向けて行動する若き実践者の中村氏。社会の不条理にどう立ち向かい、持続可能な仕組みを作るのか。世代を超えた熱いトークから、一歩を踏み出すアクションを学びます。

【トークセッション】
ピースプレナー 海外の事例:Coming soon!
日本国内にとどまらず、世界各地で平和構築や社会課題の解決に奔走する「ピースプレナー」たちの最前線の活動に光を当てます。多様な文化的・社会的背景を持つ海外の事例を紐解くことで、グローバルに通じる普遍的な理念を学びます。国境を越えた視点を持つことで、長崎から世界へ、世界から長崎へと繋がる、新しいソーシャルビジネスの可能性とインスピレーションを探求します。

【ワークショップ】
広島県CEAPPとの連携プログラム:岩澤 康一:株式会社 Key Message International 代表取締役
平和のためのビジネス・カウンシル(CEAPP、シープ)(事務局:国際平和拠点ひろしま+東京コミュニティ)との連携による実践的なワークショップです。国際機関やメディアなど多彩なバックグラウンドを持つ、グローバルコミュニケーションの専門家である岩澤氏を講師に迎えます。平和への思いを、世界の人々に届く「Key Message」としてどう言語化し発信していくか。多文化理解やPRの視点を取り入れた実践スキルを磨きます。

16:30‒17:30

ローンチパッド / 若者たちのプレゼンテーション

17:30‒17:45

DAY1 クロージング

18:00‒20:00

ネットワーキングディナー

DAY2:長崎をヒントに自分と向き合う。

09:00‒12:30

選択フィールドワーク/⻑崎の現場から学ぶ

13:00‒14:00

ランチ

14:00‒14:30

個別リフレクション

15:00‒16:00

グループリフレクション

16:30‒17:30

閉会式

17:30‒19:30

アフターパーティー

登壇者などの詳細は順次公開します。

プログラムの内容は変更になる場合がございます。

Fieldwork

長崎スタジアムシティ

長崎スタジアムシティを舞台に、スポーツやエンターテインメントが持つ「人を繋ぐ力」を探求します。異なる背景や価値観を持つ人々が、同じ感動を共有することで生まれる一体感は、分断を乗り越える大きなヒントになります。民間企業が主導する地域創生と平和構築の新しいアプローチを学び、誰もがワクワクする場のつくり方を考えます。

出島

江戸時代、日本で唯一西洋に向けて開かれていた窓口である「出島」を巡ります。異なる言語や文化、宗教が交差したこの場所で、当時の人々がいかにして異文化を理解し、共存を図ってきたのかを学芸員の案内で紐解きます。鎖国という制限された状況下でも、知的好奇心とリスペクトを持って交流を続けた先人たちの知恵から、現代に通じる多文化共生のヒントを学びます。

被爆者手帳友の会(平和の鐘、福岡俘虜収容所第14分所等)

本コースでは、被爆の実相と、捕虜収容所という加害・被害が交錯する歴史の現場を歩きます。特筆すべきは、被爆者の方々が自ら、かつての敵国である捕虜の慰霊碑を建立し、交流を深めてきた和解のプロセスです。過去の憎しみを連鎖させず、痛みを共有し合うことで未来の平和へと昇華させてきた長崎の人々の力強い歩みから、真の和解と対話を生み出す「地球市民」としての姿勢を学びます。

長崎県宗教者懇話会(浦上天主堂等)

本コースでは平和と宗教について2つの視点で学びます。一つ目は浦上教会などを巡る、カトリック被爆者の苦難と祈りの歴史。もう一つは宗派を超えた繋がりです。長崎では毎年、宗教の壁を越えた合同の「原爆殉難者慰霊祭」が行われるなど、異なる信仰を持つ人々が排他主義を克服し尊重し合う交流が根付いています。思想や信仰の違いを対話へ昇華させた宗教者の連帯から、分断の時代に共存するヒントを探求します。

and more!

Guest

Shoichiro Iwakiri
President, International Christian University (ICU)
プロフィール
Shoko Hanzawa
Head of Delegation in Japan, International Committee of the Red Cross (ICRC)
プロフィール
Ai Sano
Events PR, Médecins Sans Frontières (MSF) Japan
プロフィール
Song Eunjeong & Kim Kyungmook
Social Gallery KYEUM
プロフィール
Takayuki Sasaki
Executive Officer and CMO, TBM Co., Ltd. / Secretary General, Resource Circulation Promotion Council
プロフィール
Suzuka Nakamura
Director, NPO BORDERLESS FOUNDATION
プロフィール
Kazunari Taguchi
CEO, Borderless Japan Corporation
プロフィール
Kazuko Hikawa
Professor and Vice Director, Research Center for Nuclear Weapons Abolition (RECNA), Nagasaki University
プロフィール
Koichi Iwasawa
Representative Director, Key Message International (KMI) Co., Ltd.
プロフィール
Naoko Koyama
Representative Director, General Incorporated Association InnoDrops
プロフィール
and more!

About Forum entry

一般

前夜祭からの参加 20,000円
プログラム参加費、大会内交通費、食事代-夕食3回・昼食2回-、エクスカーション費として
DAY1からの参加 15,000円
プログラム参加費、大会内交通費、食事代-夕食2回・昼食2回- 、エクスカーション費として

学生

前夜祭からの参加 15,000円
プログラム参加費、大会内交通費、食事代-夕食3回・昼食2回- 、エクスカーション費として
DAY1からの参加 10,000円
プログラム参加費、大会内交通費、食事代-夕食2回・昼食2回- 、エクスカーション費として

海外から参加される場合

前夜祭から/
DAY1から参加ともに
無料
プログラムの参加費、大会内交通費、食事代-夕食2回・昼食2回-、エクスカーション費として

参加資格

  1. 18歳以上32歳以下の若者
  2. 英語でのコミュニケーションに意欲のある方(英語スキルは問いません)
  3. Peace Preneurの理念を尊重できる方

※料金は1名様あたりの料金となります。
※事務局が推奨する宿を1泊12500円(税込、朝食代込み、フォーラム参加者用交流ラウンジあり)でご紹介できます。希望される方は5/2までにご連絡ください。
※お客様のご都合によるキャンセルにつきましては、返金対応を致しかねます。あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。

Entry

オブザーバー参加

DAY1に国際会議場で行われるプログラムについては誰でも無料でオブザーバー参加することができます。

  1. 英語で行われるプログラムも同時通訳があります
  2. 選択プログラムで国際会議場以外で行われるプログラムには参加できません
  3. 食事や飲み物の提供はありません

参加には事前申し込みが必要です。以下の「Entry」より申し込みをお願いします。

Entry

【長崎限定】
奨学生・ボランティアの募集

長崎の方限定!フォーラムに無料で参加できる奨学生とボランティアを募集します。

奨学生について

フォーラムに無料で参加いただける奨学生を募集します。応募資格等詳細はエントリーページをご覧ください。

Apply for Scholarship

ボランティアについて

フォーラムの開催をサポートいただくボランティアの方を募集します。応募資格等詳細はエントリーページをご覧ください。

Apply for Volunteer

ローンチパッドへのエントリー

フォーラム参加者はDAY1のローンチパッドにエントリーをすることができます。当日の審査の結果、最優秀プレゼンターは2026年11月3〜6日にケープタウン (南アフリカ)で開催されるOYW本大会へOYW長崎協議会が派遣します。なお、ローンチパッドはフォーラムの参加者のみが出演できるプログラムです。出場者に対して参加費や交通・宿泊費の補助はありませんのであらかじめご了承ください。応募資格等詳細はエントリーページをご覧ください。

Apply for Launchpad

Event Highlights2025 & 2024

Team Nagasaki

©NAGASAKI CITY

フォーラムの開催地となる長崎は、79年前に原爆投下を経験した都市として、平和を最も重要な価値として位置付け、復興・発展を遂げてきました。

また450年前から港町として、多様性を受け入れ、そこから新たな価値を生み出す文化をもったまちでもあります。鎖国時代には唯一世界に開かれた出島を有し、日本や世界の文化発展に寄与してきました。

運営を担う私たちOYW長崎協議会は、長崎の産官学の共同体です。私たちが開催するフォーラムは新たなアイデアの創造と、世界を変革するシナジーを生むネットワークづくりのきっかけにすぎません。私たちはフォーラムを通じてうまれた新たなアイデアを具体化させるために、大会終了後もOYWと連携しながら、専門家によるメンタリングやパートナー企業との接続、資金調達の支援を通じてPeace-preseurのみなさんを支えます。